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笑顔の力

2020-07-06
熊本県で7月4日未明から降り続いた大雨の影響で、
土砂崩れが発生、一級河川の球磨川が氾濫、多くの方が被災されました。
 
私は、16年前の、あの台風23号のことを思い出さずにはいられませんでした。
 
言葉にならない現実を目の当たりにし、
その後始末に追われ、心も体も疲れ果て・・・
これは、経験した者にしか分からないこと。
 
 
昨日、テレビのニュースで、
熊本県で被災した、あるご夫婦の様子が映されていました。
連絡の取れなくなった夫を探す妻のもとに、
無事、避難していると連絡が入り、
ようやく再会を果たすまでの一部始終でした。
 
インタビュアーに、親戚の家に避難していたと言い、
「命からがら逃げてきました」と答える夫。
 
次に、夫の口から、こんな言葉が出てきました。
「まあ、仕方ないですね」
 
その人は、笑っていました。
 
夫が生きていたことを確認できた妻も、
夫の隣で、笑っていました。
 
テレビ越しに、私も思わず笑っていました。
なんだか、元気をもらった気持ちになりました。
 
どうして、こんな状況の中で、
この一組のご夫婦は、笑顔でいられるのでしょう。
 
連れ合いが生きていた、よかった!と、
それだけで気持ちが明るくなったのは言うまでもなく、
そこから、生きる希望が湧き、ふっと笑顔になれたのでは、と思いました。
 
 
コロナの次は、水害。
三密を避けたい避難所が収容人数を減らすため、
キャパシティー超えで、避難所運営は困難を極めると予想されています。
 
笑顔の力が、どこまで通用するか分かりませんが、
どうか、生きることを、諦めないでほしいと願います。
その先には、頑張ったご褒美が待っているはず。
 
 
  
(A.H)
 
 
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